八重干瀬ツアー開始 宮古島


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八重干瀬へ上陸し、自然と触れ合う観光客ら=11日、宮古島市池間島北方沖

 【宮古島】大潮の干潮になると海面上に現れる、宮古島市池間島北方沖のサンゴ礁群「八重干瀬」への上陸観光ツアーが11日、始まった。

昨年11月には国の文化審議会が国名勝・天然記念物に指定するよう答申するなど、希少性も認められている。海運業2社が実施するツアーに観光客ら約400人が参加し、普段は海底に沈む「幻の大陸」の散策を楽しんだ。12日までに約740人が参加する見込み。
 観光客らは海面に現れた広大なサンゴに大喜び。ツアーに初参加した井田明美さん(65)=滋賀県=は「うわさには聞いていたが、想像以上だ。サンゴ群が間近に見られる環境は自然がくれた宝物だ。大切にしたい」と感動を語った。
 八重干瀬への上陸については、サンゴ礁への負担や生態系への影響を指摘する意見もある。