移民の父、当山久三切手を寄贈 収集家・金城さん


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 【金武】切手収集を趣味としている金城信春さん(60)=名護市=が15日に金武町役場を訪れ、移民の道を開き、後に海外雄飛の里と呼ばれる金武町の歴史をつくった当山久三氏が描かれた切手20枚を同町に寄贈した。

 切手は1969年12月5日の復帰前、ハワイ移民70周年を記念し、自らの人生を移民活動にささげた当山久三の功績をたたえ、発行された。当時、1枚3セントで、1シート60セントだった。金城さんは、切手のほかに、発売由来などが書かれたパンフレットに郵便局の発行日のスタンプが押された、収集家の中ではより希少価値が高いとされる「初日カバー」も贈呈した。
 金城さんは「復帰前に購入した大事な一つだが、ゆかりある金武町に寄贈したい」と語った。切手収集の趣味を持つ儀武剛町長は「金武町にゆかりのある貴重な切手を頂き感謝している。古里を思う良いきっかけをつくっていただいた」と満面の笑みで語った。

<寄贈>移民の父・当山久三が描かれた復帰前の切手
当山久三が描かれた切手と「初日カバー」を金武町に贈呈した金城信春さん(右)=15日、金武町役場