糸満に鉦響く 12日にハーレー


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
糸満ハーレーの到来を告げる鉦を打つ金城宏・行事委員長=5日早朝、糸満市糸満の山巓毛

 【糸満】旧暦5月4日(ユッカヌヒー)の糸満ハーレーの到来を告げる鉦打ちが5日早朝、同市糸満の高台にある拝所「山巓毛」であった。昔から、ハーレー鉦が鳴り響くと、梅雨が明けるとの言い伝えがある。

小雨が降る中、ハーレー鉦の荒々しい音色が夜明け前のまちに響き渡った。
 糸満の古い集落「西村」「中村」「新島」の3村のうち、今年は青色の「西村」の衣装(ハーレーギン)を身にまとった行事委員長の金城宏糸満漁協組合長(71)。暁の東西南北の空に向かって、鉦を打ち鳴らした。
 金城さんは「燃料費の高騰で、漁に出るのが年々厳しくなっている。ハーレーで航海安全と豊漁を願い、この危機を乗り越えたい」と語った。
 糸満ハーレーは12日午前9時15分から糸満漁港中地区で催される。