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五本爪の龍描き 孔子廟、松山公園に完成

<久米崇聖会>15日に遷座する久米孔子廟の大成殿。階段部分の石版と石柱には五本爪の龍が描かれている=7日、那覇市

 久米三十六姓の子孫でつくる一般社団法人久米崇聖(そうせい)会(神村光二理事長、会員約200人)は、儒学の祖で中国の思想家、孔子を祭る久米至聖廟(しせいびょう)(久米孔子廟)を那覇市久米の松山公園内に建立した。

15日に落成式を行う。現在の孔子廟は市若狭にあり、新大成殿へ孔子像や神位(位牌(いはい))を移す遷座(せんざ)行列、遷座式も同日午前10時から行う。
 新しい大成殿の石柱、階段中央部分の石版は孔子の生地、曲阜(きょくふ)の現地に、孔子廟と同様に製作するよう依頼し、取り寄せたもので龍(りゅう)の爪が五本描かれている。龍の五本爪は中国皇帝と孔子にのみ使うことが許されたもので、首里城の龍柱は四本爪だ。
 沖縄の孔子廟は琉球王国時代の1676年に、現在の那覇商工会議所周辺に建立され、40年後には県内初の公立学校明倫堂も併設された。1944年の10・10空襲で建物、神像、蔵書など全てを消失し、75年に那覇市若狭に再建された。15日の遷座により、県内の孔子廟は3カ所目の場所となる。久米至聖廟の敷地面積は約400坪で、総事業費は約2億6千万円かけた。