金龍、瑞雲 鮮やか 首里城「向拝柱」修復大詰め


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<修復作業>向拝柱の絵付けをする職人=28日、那覇市首里の首里城(山城博明撮影)

 ことし2月から始まった首里城正殿の柱「向拝柱(こうはいばしら)」の修復作業が大詰めを迎えている。26日から柱に描かれていた金龍(きんりゅう)と瑞雲(ずいうん)の絵付け作業が始まった。

修復は9月上旬に終了する予定。
 向拝柱は正殿の正面に4本設置されている。そのうち真ん中寄りの2本が劣化したため、修復作業を実施した。1本は腐食が進んでおり、柱ごと取り換えた。木材はもともと使用されていたチャーギ(イヌマキ)から、ヒノキに変更した。
 28日は金龍のうろこや瑞雲の縁の絵付けをした。首里城を管理する沖縄記念公園事務所の伊佐真幸・首里出張所長は「秋には新しくなった向拝柱がお目見えする。きれいに修復された柱をぜひ見に来てほしい」と話した。
英文へ→Golden Dragons, auspicious clouds on the pillars in Shurijo Castle