伝統継承 迫力の演舞 首里汀良町で十五夜獅子舞


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
力強い演舞で観客を沸かせる汀良町の獅子舞=28日、那覇市首里汀良町の汀良町自治ふれあい館

 琉球王朝時代から続く那覇市首里汀良町の伝統行事「十五夜獅子舞」が28日夜、同町自治ふれあい館で行われた。

勇壮な獅子舞と、それに負けじと迫力を見せる子ども獅子舞が交互に演じられ、会場を沸かせた。正午からは首里の各地域を回り、獅子舞を披露する「マチマーイ」も実施された。
 汀良町の獅子舞は数百年の歴史があるといい、過去には五穀豊穣(ほうじょう)や魔よけのために行われた。現在は地域の安全祈願や伝統文化の継承発展を目的に催されている。顔やたてがみを激しく振り回し、足で力強く地面を打ち鳴らす姿に観客は息をのんだ。
 照屋和男自治会長は「ことしも無事に獅子舞の行事を実施できた。青年たちも獅子舞に対する熱い思いを持っている。伝統文化の継承のため、これからも取り組みを発展させていきたい」と意欲を語った。