【ボリビア】洪水は小康状態続く 天候次第で被害拡大も


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水に漬かったままの大豆畑。手前はすでに枯れている=7日、ボリビアのオキナワ移住地

 オキナワ移住地の洪水は、リオグランデ川の水位が落ち着いていることもあり、小康状態である。ただ、特別多くはないものの、降雨が続いている影響もあり、第1地域北西部では依然、道路や農作地が水に漬かった状態が続いている。
 コロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO)によると、浸水している農地の面積は、減少していない。現在のところ、被害総額は150万から200万ドルになるという。
 今後の天候次第では、被害が拡大することも懸念されている。
 3月には、大豆の収穫が始まる。このままの状態では収穫機が入ることのできない農地も出てくる。さらに収穫物を運搬するためには、道路の整備が必要だが、現状では手の付けられない状態だ。
 移住地の行事にも影響が出始めている。10日に実施される予定だったボリビア農牧技術センター(セタボル)の「ディアデセタボル」や、16日の第1地域の高齢者の会「デイゴの会」の総会・新年会も延期された。
(木内一夫通信員)