城間君 車いす4種目で金 アジアユースマレーシア大会


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<車いす4種目で金>メダルを手に「さらに上の舞台で頑張りたい」と意気込む城間圭亮君(手前)=1日、那覇空港

 10月26~30日にマレーシアで開催された「アジアユースパラ競技大会マレーシア2013」に、日本代表として車いす競技に出場した宜野座高校3年の城間圭亮(けいすけ)君(17)が、100、200、400、800メートルの出場4種目全てで金メダルを獲得した。

1日に帰沖した城間君は、那覇空港で出迎えた支援者に「メダルを糧にさらに上の舞台で頑張りたい」と満面の笑みでメダルを掲げた。
 本格的に車いす競技を始めた小学校5年生から目指していた世界の舞台。今大会では4種目とも対戦相手がいなかっただけに、自分との戦いになった。「日の丸と支援者の声援を背負う戦いはきつかったが、記録を更新できてほっとした」。各国の選手らが見詰める中、200メートルでは自己ベストを2秒縮め、800メートルは大会新記録だった。
 城間君を指導してきた下地隆之コーチは「初の世界で力を出し切ることができ、本当に立派だ。他の監督や選手も圭亮に興味を示し、練習方法などを聞いてきた」と誇らしげに語った。母親の麻絵さん(39)は「重圧の中で結果を出してくれてうれしい」と喜んだ。
 同大会では日本勢は金メダル40個を含む85個のメダルを獲得した。