ビーチに座礁クジラ ホテル従業員ら救出、海へ


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<座礁クジラ>浅瀬に打ち上げられたクジラ=2日午後2時ごろ、石垣市川平の底地ビーチ

 【石垣】2日午前8時ごろ、石垣市川平の底地ビーチ付近の浅瀬に小型のクジラ1頭が打ち上げられているのを石垣島シーサイドホテルの従業員らが発見した。クジラはイルカ&クジラ救援プロジェクトの安田雅弘代表やホテル従業員が連携して救助し、午後3時ごろ、沖に帰した。

 打ち上げられたクジラは体長約2・5メートルで、若いコマッコウかオガワコマッコウとみられる。ダルマザメにかまれた跡があることから、サメに襲われて浅瀬に迷い込んだ可能性がある。岩場やサンゴ礁にぶつかったのか、頭や腹にたくさんの切り傷も残っていた。
 発見した従業員はロープで何度か引っ張り沖合に帰そうとしたが、そのたびに浅瀬に戻ったという。干潮で潮が引くと、体にホテルのタオルをかぶせ、衰弱しないよう面倒を見ていた。
 その後、連絡を受けたイルカ&クジラ救援プロジェクトがクジラを落ち着かせ、潮が満ちてきたのを見計らって水上バイクで沖まで誘導した。
 同プロジェクトの安田代表は「イルカやクジラは打ち上げられても誰も気付かず死んでしまうことが多い。今回はホテルの人が早めに見つけ、対処してくれたのが良かった」と話した。