【ペルー】故伊藝氏の功績、次代へ 足跡紹介で「生涯教育展」


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展示会のセレモニー終了後、伊藝氏の写真の前で記念写真に納まる伊藝氏の家族と関係者=2月15日、移住資料館内の展示会場

 ペルー日系人協会(ビクトル西尾会長)主催の故・伊藝銀勇氏の「生涯教育展」が在ペルー日本大使館の安田智行領事、日系婦人会、沖縄県人会はじめ伊藝氏の家族と関係者多数が出席して、2月15日、日秘文化会館2階「平岡カルロス・千代照移住資料館」(上原厚子館長)内で始まり、3月3日まで開かれた。
 展示会は、戦前・戦後を通じてペルーの日系人社会で日本語教育はもとより、日系人のリーダーとして活躍し、2005年8月に亡くなった伊藝氏の足跡を紹介し、次世代に伝えるのが狙い。
 展示会には、生前、伊藝氏が教育活動に使用していた書籍類や道具、写真、顕彰された表彰状の数々が所狭しと展示され、訪れた人は偉大な功績をしのんだ。
 伊藝氏は1908年、宜野座村漢那に生まれ、金武小学校教諭を経て、34年ペルー・チャンカイ郡日本人学校に赴任。67年チャンカイ日本人会会長を三期務め、68年ペルー沖縄県人会会長、74年ペルー中央日本人会(現日系人協会)会長を務めた。日本政府やペルー政府からの叙勲をはじめ、多くの団体から表彰された。(赤嶺光弘通信員)