東北の子 春のびのび 渡嘉敷に相次ぎ来島


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国立公園となった渡嘉敷の海を満喫する福島の子どもたち=25日、渡嘉敷島の渡嘉志久ビーチ

 【渡嘉敷】学校が春休みに入り、渡嘉敷島の阿波連、渡嘉志久のビーチでは春らんまんの陽気の中、マリンスポーツを楽しむ本土の学生や子どもたちでにぎわっている。

 青少年交流の家では、春休み中に山形、静岡、福島、秋田、岩手、青森、埼玉、群馬などの小中学生団体が2泊3日の日程で訪れ、クジラ見学や海水浴、海浜遊び、カヌーこぎなどを体験。国立公園となったケラマブルーの大自然を満喫している。
 20年前から渡嘉敷島を訪れている福島県の「春休み沖縄遊YOU塾」の小中学生180人は25日、交流している浦添市の小中学生20人と一緒に来島。気温25度と夏を思わせる日差しの中、渡嘉敷志久ビーチの澄んだ海に入り歓声を上げた。
 沖縄・福島交流実行委員会会長の鈴木伸章さんは「震災後は福島の海で泳げないので、渡嘉敷の新鮮な空気を思い切り吸って、きれいな海に入るのを子どもたちは楽しみにしている。参加希望者も増えている」と語った。
 初めて島を訪れた吉田有希君(13)=いわき市=は「海がきれいでびっくりした。クジラや熱帯魚も見られて良かった」と満足げ。富塚麗愛さん(11)=郡山市=は「帰ったらみんなに自慢したい。また来年も来ます」と笑顔を見せた。
(米田英明通信員)