消費増税、家計防衛に算段 市民へ負担感じわり


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増税に伴い、値段の表示方法変更が案内された店内=1日、那覇市内

 消費税率が5%から8%に引き上げられた1日、県内の買い物客や公共交通利用者らからは「消費税が上がった分、小遣いを減らすしかない」「上げるなら、きちんと社会保障に使ってほしい」など負担感を訴えたり、増税の使い道の明確化を求めたりする声が上がった。

 沖縄都市モノレール県庁前駅で乗車券を買い求めていた砂川龍樹さん(18)=那覇市=は増税分がそのまま、小遣いに響くと訴える。「値上げ前の値段に慣れていたので、長期的に考えると苦しくなってくる。値上げの分、小遣いなどを減らす」
 同駅からモノレールを利用した下地隆司さん(47)=那覇市=は「上がるのは仕方ないと思うが、できれば上がってほしくなかった。(税率を)上げた分の使い道を、明確にしてほしい」と求めた。
 那覇市内のベビー用品店で、2歳の長女のおむつを2袋購入した神谷淳子さん(35)=豊見城市=は「おむつは頻繁に買う物なので、少しの差がじわじわ積み重なりそう。娘におむつを早く卒業してもらって、家計への負担を減らしていくしかない」と話した。
 那覇市安謝のガソリンスタンドで給油していた配達業の島袋じゅん子さん(52)=宜野湾市=は「3%の差は大きいので、増税前に中古の一軒家を買った。これから負担が大きくなることは覚悟している」と話した。