南城5中、被災地激励 こいのぼりにメッセージ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
完成したこいのぼりを披露する仲村隆志さん(右端)と久高小中学校の生徒たち=17日、南城市の同校

 【南城】東日本大震災の被災地を応援しようと、南城市出身の仲村隆志さん(34)=糸満市、運送会社勤務=がこのほど、市内の5中学校に協力を呼び掛け、全長約5メートルのこいのぼりに生徒直筆の応援メッセージを集めた。

17日、仲村さんは久高小中学校の生徒から完成したこいのぼりを受け取った。こいのぼりは24日まで市内のイオンタウン南城大里で飾られた後に岩手県大槌町に送られ、5月3日から6月末まで大槌小中学校仮設校舎に飾られる。
 子どもたちの成長や環境の復興を願い、全国からこいのぼりを被災地に送る「大槌町復興へ! 天高くプロジェクト2014」の一環。仲村さんは3年連続でプロジェクトに参加し、南城市内の中学生によるメッセージ入りこいのぼりを現地に送っている。
 11年6月に被災地に渡った仲村さん。約5日間、支援物資を仕分けて岩手県陸前高田市や大船渡市に配達するボランティアに励んだ。「ゆいまーるの精神で、子どもたちと一緒に沖縄から被災地を応援したい」と話す。今後は活動を拡大し、小学校にも協力を呼び掛ける予定だ。
 こいのぼりには大里、玉城、佐敷、知念中学校と久高小中学校の生徒が「笑顔」「あきらめないで」などのメッセージや絵を書き込んだ。大泉光さん(14)=久高中3年=は「一緒に頑張ろうという気持ちでメッセージを書いた」、又吉広美さん(14)=同=は「被災者の方々にはこのこいのぼりを見て前向きな気持ちになってほしい」と笑顔で話した。