水あかで路上にアート 仲村渠さん、高水圧洗浄機使い


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<水あかアート>高水圧洗浄機を巧みに操り、白鳥を描く仲村渠徳正さん=2日、読谷村渡慶次

 【読谷】黒い水あかをキャンバスに―。読谷村渡慶次に住む仲村渠徳正さん(58)が、自宅玄関前の通路に高水圧洗浄機を使って絵を描いている。白鳥や馬、トナカイ、熱帯魚などの9つの“水あかアート”が来客者の目を楽しませている。

仲村渠さんは「水あかをキャンバスにすることで掃除も楽しくなる。今後も多くの絵を描きたい」と意欲満々だ。
 仲村渠さんが水あかアートを描き始めたのは約10年前。「ただきれいにするだけじゃ掃除はつまらない」。子どもたちを楽しませようと、アンパンマンなどのキャラクターを描き始めたのがきっかけだ。当初は全ての水あかを落とすのに3、4日かかっていたが、アートにしてからは仕事の合間を縫って帰宅し、何日もかけ絵を描くようになった。
 水あかアートは、一度描くと約半年間は残り続ける。アートは水にぬれると、より輪郭が際立つ。仲村渠さんは「一年に一度のペースで描いていきたい。目標は自宅前の道路まで絵を広げることだ」と意気込んでいる。