民間有志が航空フェア開催 飛行機と綱引き楽しむ


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<航空フェア開催>飛行機を引っ張る「綱引き」に挑戦する子どもたち=11日、伊江島空港

 【伊江】小型飛行機を通して救援ボランティアや青少年航空教室などの社会貢献を目的に活動する、NPO法人AOPAーJAPAN(日本オーナーパイロット協会)主催の「航空フェア」が11日、伊江島空港で開催され、親子連れなど約140人が来場した。昨年に引き続き2回目の開催。

 フェアは、仕事などで同村を訪れている同会員で東京出身の佐久間哲也さんが、飛行機に触れる機会が少ない伊江島の子どもたちに親しんでもらいたいとの思いから企画され、全国から会員ら約30人が集まった。
 フェアには、埼玉県や愛知県、県内から小型飛行機6機が到着。来場者は、地上展示された飛行機に自由に搭乗でき、操縦席に座るとパイロット気分が味わえるもの。
 目玉は、全長2メートル30、重さ9キロのラジコン(無線操縦)飛行機が大空を飛ぶデモフライト。機体を回転させながら飛行する迫力も見せ場の一つだ。飛行機を引っ張り力比べする「綱引き」も行われ、来場者を楽しませた。
 約71年前、ゼロ戦(海軍零式戦闘機)のエンジン整備に携わったという玉元昭仁さん(87)は、当時のエンジンやプロペラと比較して懐かしんでいた。
 家族7人で来場した蔵下理愛奈ちゃん(5)はラジコン飛行機の飛行を見て「雲まで届け!」と笑顔。祖父の蔵下幸信さん(59)は「飛行機を身近に感じられた。孫と一緒に来て、いい思い出になった」と喜んだ。
(中川廣江通信員)