36年間ありがとう タッチュー校舎にお別れ


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全園児・児童でつくった「ありがとう」の人文字=5月30日、伊江村立伊江小学校

 【伊江】校舎の建て替えで全面改築が予定されている伊江幼稚園・小学校(山城祐市園長・校長)の全園児・児童112人と教職員は5月30日、校舎を背景に「ありがとう」の人文字を描いた。

 同校は明治13年創立。現校舎は1978年2月に完成。36年間慣れ親しんだ校舎に別れを告げる。
 同校卒業生で昨年度までPTA会長を務めた玉城正朝さん(42)は親子2代、3番目の末息子の佑馬君は現在6年生。現校舎で学ぶ最後の卒業生となる。玉城さんは「この校舎は城山(タッチュー)をイメージして建てられ、独特の形をしている。見られなくなるのは寂しい」と話した。
 幼少期を同村で過ごした同校の山城校長は、「伝統を受け継ぎ、さらに新しい教育環境で取り組んでいきたい」と話した。
 村教育委員会は、5月末ごろまで「校舎との思い出づくりや記念撮影を」と村民に呼び掛け、卒業生らが足を運んだ。
(中川廣江通信員)