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バイオリニストの奥村愛さんと弟でチェリストの景さんが6日、那覇市の銘苅小学校を訪れ、那覇ジュニアオーケストラ(上原正弘団長)を指導した。子どもたちに弦楽器演奏のこつを助言し、質疑に答えたほか、愛さんがスコットランド民謡「シェトランド・エア」を独演した。指導を受けた子どもたちは「これからも楽しくバイオリンを弾きたい」と目を輝かせた。
奥村さんらは5日の浦添市のてだこホールでの演奏会「キッズのためのはじめての音楽会」に出演するため来県した。那覇ジュニアオーケストラの演奏指導の依頼に応じ、ボランティアで指導した。
約30人の団員は練習中のモーツァルト作曲のディベルティメント第1楽章を演奏した。愛さんは「弓をたくさん使っていい部分は存分に使ってほしい。姿勢をもっと正して演奏してほしい」と助言すると、先ほどの演奏とは見違えるほどまとまりのある音を奏でた。見守っていた保護者は驚きの声を上げていた。
「小学生のころはどのように練習していたか」という質問に、景さんは「毎日練習していた。習慣になれば苦にならない。同じ時間、同じ回数の練習でも、ただ弾くのではなく、どこを直したらいいのかや難しいところを重点的に考えて練習することが大事だ」と助言した。
5歳からバイオリンを習っている山本理菜さん(11)=那覇市立石嶺小6年=は「きれいな音で楽しく弾くことを心掛けていきたい」と話した。愛さんは「笑顔で演奏を楽しんで」と語り掛けた。
那覇ジュニアオーケストラは昨年10月に結成し、8月24日には那覇市民会館で初の定期演奏会を開催する。