“辺土名旋風”バスケ部OB会 指導者の教員退職激励


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安里幸男さん(前列右から3人目)、平良忠さん(同2人目)を囲み笑顔の辺土名高校バスケ部OBら=12日、大宜味村農村環境改善センター

 【大宜味】1978年の山形総体で全国3位に輝いた辺土名高校男子バスケットボール部のOB会が12日、大宜味村農村環境改善センターで開かれた。当時のコーチ安里幸男さん(60)と国頭郡体育協会バスケットボール専門部長を長年務めた平良忠さん(60)を招き、教員退職激励会を行った。

“辺土名旋風”と言われたOBらは「全国3位は今でも誇り」などと語り、沖縄のバスケ振興に尽力した2人の労をねぎらった。
 安里さんと平良さんは共に大宜味出身で同校バスケ部員だった。安里さんは辺土名高、北谷高などでバスケ部を全国上位に導き、沖縄バスケ界の躍進に貢献。平良さんは専門部長として各種大会運営を支えてきた。
 会はOBの宮城豊さん(50)らが中心になって企画。2人の功績をたたえようと元部員やマネジャー、家族ら約50人が集まり、昔話に花を咲かせた。安里さんは「バックボーンは辺土名。これからもバスケットを追求したい」と気持ちを新たにした。平良さんは「妻や子どもたちに迷惑を掛けたが、バスケがないと今の人生は送れなかった」と感慨深げに語った。
 山形総体への出場を懸けた県大会で名護高との再延長戦で決勝ゴールを決めた平良五夫さん(51)は「先輩のおかげで自分たちは頑張れた。厳しい練習は今も生きている」と振り返った。
 当時のメンバーらは現在、バスケの指導者をするなど各界で活躍する。安里さんと同じく高校教諭、バスケの指導者となった金城健さん(54)は「金城バーニーと自分は男女の強化部長になるなど、安里先生は自分たちの生き方を変えた。いつまでも青春の匂いがする指導者であってほしい」と語った。