「消防の仕事 大変」 銘苅小児童が放水、ロープ移動体験


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<消防体験学習>建物から要救護者を救出するシャトル・レスキュー訓練を体験する児童(中央)=4日、那覇市銘苅の市消防局

 消防士の仕事を子どもたちに体感してもらう「夏休みわくわく消防体験学習」が4~5日、那覇市銘苅の市消防局庁舎で開かれた。消防局近くにある市立銘苅小学校の児童25人がホースを使った放水作業やロープを使って建物から建物へ移動するロープ渡過など消防士の訓練を体験した。

子どもたちは1泊2日の泊まり込み体験の中で、人の命を助けるために消防士が日頃から厳しい訓練をしていることを実感した様子だった。
 初日の4日は、放水や消防車搭乗、救助作業、スモークマシンを使って濃い煙の中を歩く体験をした。
 高層の建物の救助作業をするためのはしご車や被災地などに赴く際に消防隊員が車中で生活できるように整備された車両などの説明を受け、目的に合わせてさまざまな種類の消防車両があることを学んだ。
 放水体験で行われたバケツリレーでは6、7人で組んだ班全員の息を合わせ、水を運ぶ速さを競った。
 それぞれが持つバケツの大きさが異なることから、効率のいい並び方や体の向きなどを話し合うなど、児童たちはどれだけ短時間で多くの水を運べるかを試行錯誤していた。
 4年生の矢羽田(やはた)幹人君(10)は「消防士の仕事に興味があったので申し込んだ。消火器を使った訓練と119番通報の訓練がためになった。訓練のおかげで、実際に火事に遭っても落ち着いて119番通報ができると思う」と語った。