【浦添】浦添市立港川小学校は28日、市西海岸の通称・カーミージー(亀瀬)周辺の海でカヌー体験授業を行った。都市化した浦添にあって、授業の一コマとして出掛けていける身近な自然環境。6年生約150人がサンゴ礁が広がる海へとカヌーでこぎ出し、魚の群れやイノー(礁池)の生き物がすむ豊かな海岸を満喫した。
港川自治会は、市西海岸の自然を多くの市民に体験してもらおうと自前でカヌーを整備。自治会と港川小、笹尾商工・アウトドアショップNEOSの地元三者で実行委員会をつくり、同小児童を対象とした環境学習プログラムを数年前から実施している。
カヌー体験には6年生4クラスが参加し、1時間ごとにクラスを入れ替えて実施した。カーミージー裏手の砂浜にカヌーを並べ、NEOSのスタッフがパドルの使い方を説明。男女がパートナーを組んで2人乗りカヌーに乗り込み、班ごとの隊列になって約200メートル先の沖合まで遊覧した。
金城志優君は「こいでみたら意外と簡単で、もっと長い時間やっていたかった。カーミージーはたまに釣りに来るし、いろいろな遊びができるといい」と話した。原田優輝君は「バディーとばっちり息が合うとよく進んで楽しかった。浦添にもきれいな海がある」と笑顔を見せた。
港川自治会の銘苅全郎会長は「生物多様性の時代だからこそ市西海岸の教育的活用に意義がある」と語った。