ナシカズラ実る 「不老不死の薬」伝説 名護


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不老不死の薬の伝説があるナシカズラの実

 【名護】名護市内の山地でナシカズラ(分布は紀伊半島から沖縄)がいっぱい実を付けた。5月ごろに黄白色の小さい花を咲かせ、9、10月ごろに褐色に成熟する。落葉つる性の多年草。

 3センチほどの果実を切ると淡緑色でキウイによく似ている。甘酸っぱい。
 秦の始皇帝が徐福に命じ探させた不老不死の薬の一つがナシカズラとの伝説がある。徐福はナシカズラが結実するまで待っていたとの話が山口県祝島に伝えられる。
 方言でグガとかグーガーなど。今帰仁村の呉我山は山中にグガが多くあったのでグガヤマが転じ地名になったようだ。この地域はグガヤマと呼ばれている。
(幸地光男通信員)