自然いっぱい 壁画完成 子ども20人5日かけ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
手作りの壁画と描いた子どもたち=8月26日、名護市の古我知公民館

 【名護】名護市古我知区の子どもたちが作成した壁画が8月25日に完成した。公民館そばにある白い倉庫をキャンパスにした壁画には、青い空に大きな太陽、子どもたちの手形を葉っぱに見立てたシンボルのガジュマルが伸び伸びと描かれている。

 壁画は宮城研二区長の考案。倉庫内の掃除を終えた時にふと目に入った白いスペースに絵を描かせたいと思った。宮城区長は「普通は壁に絵を描いたら怒られてしまう。でも、夏休みという特別な期間だけは非日常を味わわせたかった」と話す。
 作成期間は8月20日から5日間。下書きから色塗りまで同区の約20人の子どもたちで手掛けた。ペンキは区内の業者が提供した。
 空を飛ぶアカショウビンを描いたのは稲田小5年の高良彩さん(11)。「古我知でも時々飛んでいる。何も見ないで描くことができた」と話す。
 同小2年の松川昴永君(7)は、ガジュマルの木にしがみつくヘラクレスオオカブトを描いた。「ヘラクレスは洋服みたいな模様がかっこよくて好き。えんぴつではうまくいったけど色塗りは難しかった」と振り返った。