琉球新報社 
首里城公園「中秋の宴（うたげ）」（国営沖縄記念公園主催）が７日、首里城正殿前御庭（うなー）特設ステージで開かれた。国王・王妃公開選出大会があり、新国王に会社員の照屋大地さん（２０）＝うるま市、新王妃に小学校養護教諭の大山万里奈さん（２５）＝糸満市＝が選ばれた。
新国王、王妃の２人は１１月１日に正殿前御庭などで行われる冊封使行列・冊封儀式を皮切りに、今後１年間、首里城公園が企画する行事に参加する。選出大会に国王には１４人、王妃には２９人が応募した。
新国王の照屋さんは色鮮やかな王冠をかぶり、「とても驚いていると同時にうれしく思う」と笑顔。「世界中に沖縄、琉球の歴史や文化を伝えていきたい」と抱負を語った。あでやかな衣装に身を包んだ大山さんは「うれしい気持ちでいっぱい」と涙ぐみ、「歴史ある琉球王朝の王妃を子どもたちに知ってもらいたい。伝統が続くよう頑張りたい」と意気込みを語った。
選出大会の前には組踊「二童敵討」などが披露され、観客は幻想的な夜を堪能した。
英文へ→New Ryukyu king and queen selected at Shurijo Castle Park event
