幸せの泥、子ら大泣き 宮古・島尻でパーントゥ


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泣き叫ぶ子どもに泥を塗るパーントゥ=3日、宮古島市平良島尻

 【宮古島】国の無形民俗文化財に指定されている宮古島市平良島尻の伝統行事「パーントゥプナハ」が3日、始まった。4日まで。泥だらけのつる草をまとった来訪神・パーントゥが、通りに集まった人や改築された家に泥を塗って回り、厄払いし無病息災を願った。

 午後5時すぎに「ンマリガー」といわれる古井戸から現れた3体のパーントゥが方々に走ったり、後ろから虚を突いたりしながら人々に泥を塗り、集落には悲鳴が響いた。
 初めて参加した長嶺朝美さん(31)は「子どもの健康を祈願しようと思った。この1年健やかに育ってくれると思う」と笑顔。一方、息子の暖太ちゃん(3)は「怖かった。悪いことはしません」と泣いた。
英文へ→Mud of happiness for children in traditional Pantou event on Miyako Island