在亜沖縄県人連合会婦人部は21日、ブエノスアイレス市沖県連で恒例の敬老会を盛大に開催した。今年の敬老者(70歳以上)は1000人以上になるとみられる。在ウチナーンチュ社会では最高ではないかといわれている。しかし、今回の敬老会に出席した人は家族を含めて500人足らず。前日からの長雨の影響もあったと思われる。
前田美佐子婦人部長は最初に「雨の中、出席していただき、ありがとうございました」とあいさつし、開会時間の遅れをわびていた。引き続き元沖県連会長の屋宜宣太郎さんの音頭で乾杯をした後、米須清文沖県連会長が「長い間こうして敬老者を敬うウチナーンチュの習慣を続けてこられたことに対し、深甚なる敬意を表します。これこそわたしども後輩にアイデンティティーを伝承する意義あるものだと喜ぶものであります」と話した。
最後に敬老者を代表して下条善徳うるま市民会長の謝辞があって式を終え、手前に並べられたちゃわきを食べながら余興を楽しんだ。今回出席した500人の約9割が高齢者といった状況には、何か寂しい気がしてならない。
(新垣善太郎通信員)