【ペルー】“故郷”の文化学ぶ ニーセターツアーが好評


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「ニーセター・ツアー」最終日、講演に聞き入る参加者ら=3月3日、リマ市のペルー沖縄県人会会館会議室

 14歳から22歳までの青年が寝食を共にし、沖縄の伝統文化やペルーの文化を学びながら、ウチナーンチュとしての意識を高めようと「ニーセター(青年たち)・ツアー」がこのほど4日間の日程で、リマ市の沖縄県人会館を主会場に行われた。ブラジル、アルゼンチンからも参加した。

 同ツアーは、昨年10月に沖縄県で開催された「第4回世界のウチナーンチュ大会」の「プロジェクト・エスペランサ」でペルー代表のエリック比嘉さん(19)とクリスティアン儀間さん(19)が提起した「エンクエントロ・フーベニル・インテグラシオン・ウチナーンチュ(青年たちの結集でウチナーンチュ意識を完成させよう)」と題したプロジェクトを県人会が実施した。
 同ツアーには、ブラジルからビクトル崎間さん、アルゼンチンからはパブロ米須さん、喜納みゆきさん、アンドレス又吉さんが参加したのをはじめ、ラ・リベルタ州沖縄県人会支部から8人、リマからの参加者も含め総勢29人が参加。2組のグループに分けられ、沖縄の空手、エイサー、歌・三線、琉球料理の講習をはじめ、沖縄歴史、ペルーの民族舞踊や音楽などを学んだ。ペルー料理の実演講習や、スポーツの交流も行われた。
 また、日系人の中枢機関の日秘文化会館の移住資料館に展示されている「故・伊芸銀勇生涯教育展」や日秘劇場、神内高齢者センター、日系人移住100周年記念病院、日系人総合運動場を見学。リマ市郊外のパチャカマック遺跡ツアーやリマ市内のツアーも実施された。
 最終日には、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)ペルー支部や県人会貯蓄組合についての説明会も行われ、和やかなうちに4日間のツアーが終わった。
 (赤嶺光弘通信員)