「最後まで真剣勝負」 日米野球きょう親善試合


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20日の親善試合へ健闘を誓う(右から)日本代表の坂本勇人、前田健太、小久保裕紀監督、MLBオールスターのジョン・ファレル監督、エバン・ロンゴリア、岩隈久志=19日、首里城正殿前御庭

 20日に沖縄セルラースタジアム那覇で日米野球親善試合が開催されるのを前に19日、日本代表「侍JAPAN」と米大リーグ(MLB)オールスターチームの監督、選手が首里城で記者会見した。日本代表の小久保裕紀監督は「親善試合だがとにかく勝ちに行く試合運びをしたい。最後の最後まで真剣勝負で戦う」と意気込みを語った。

日米スター選手の姿に、会見場を取り囲んだ観光客らからは歓声が上がった。
 会見には小久保監督のほか日本代表の前田健太投手(広島)と坂本勇人内野手(巨人)、MLBのジョン・ファレル監督と岩隈久志投手(マリナーズ)、エバン・ロンゴリア内野手(レイズ)が登場。沖縄開催について小久保監督は「10球団がキャンプをし、野球熱が高い。トップチームの戦いをお見せできるのがうれしい」とし、ファレル監督は「シーズンに向けて準備を行うという意味で、野球にとって大切な土地だ。沖縄のファンの皆さんに両国のオールスターによるし烈な戦いを見てもらえるのは光栄」と語った。
 日米野球の開催は8年ぶりで、沖縄が会場になるのは初めて。本戦は12日から18日にかけて大阪、東京、札幌で計5試合を行い、日本が3勝2敗で勝ち越した。20日の先発は日本が武田翔太(ソフトバンク)、MLBがへクター・サンティアゴ(エンゼルス)と発表されている。入場券は既に完売しており、当日券の販売は行わない。

<一問一答>小久保監督 まだ学ぶこと多い/ファレル監督 投手は皆肩が強い
 日米野球親善試合の記者会見で、両チームの監督と選手は18日まで行われた本戦を振り返り、互いの印象などを語った。主な一問一答は次の通り。
 -本戦5試合を戦った感想を。
 小久保監督「投手陣の頑張りで3連勝できたが、大リーガーたちのコンディションも上がって2敗した。最後に力強いプレーを目の当たりにしてまだまだ学ぶことが多いと思った」
 前田「第1戦に先発し、勝利できて自信になった。大リーグのそうそうたる選手たちを相手に投げて、あらためて課題や自分のやるべきことが見えた」
 坂本「スーパースターたちが全力疾走を怠らないところに感心した。自分自身も、基本を見直さないといけないと感じた」
 岩隈「日本の野球の素晴らしさを感じたが、その中でもメジャーのパワーやスピードをファンに見せることはできたと思う」
 -印象に残った選手は。
 ロンゴリア「先発は全ての投手が高いレベルだった。野手の中では坂本が一番好きな選手だ」
 ファレル監督「(日本選手の)体の強さが印象に残っている。そして常にアグレッシブな姿勢だった。投手はどの選手も肩が強かった。この時期に96マイル~100マイル(約155キロ~160キロ)を平気な顔をして投げていた。どこの野球界でも評価される数字だ」