いっぱい食べ関取になって 関ノ戸親方が稽古見学


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<伊江島>関ノ戸親方(後列中央)と記念撮影をする相撲団のメンバーら=11月25日、伊江村立伊江中学校相撲場

 【伊江】大相撲の関ノ戸竜太親方(元小結、岩木山竜太関)が11月25日、伊江村立伊江中学校相撲場を訪れ、村総合型スポーツ少年団相撲団の稽古を見学した。力士を目指す子どもたちに「大相撲に出られるように頑張って」と激励した。

 関ノ戸親方は青森県出身。2010年現役引退。技能賞・敢闘賞を受賞し、現役62場所に在位した。現在、境川部屋付きの親方として後進の指導に当たっている。
 関ノ戸親方と同相撲団指導者の知念一史さんは同級生。出身大学は違うものの両校の相撲部監督が先輩後輩という関係にあり、2人は大学の合同合宿で出会った。共に稽古に打ち込み、汗を流した仲で、今回の訪問が初めて実現した。
 同団12人は関ノ戸親方を前に、息が上がる真剣勝負の相撲を見せた。関ノ戸親方は小3から相撲を始め、当時の自分を思い出しながら稽古を見たと話した。強くなる方法を聞かれ「いっぱい食べて、いっぱい寝て、先生の言うことを聞くこと」と答えた。「(境川部屋から)沖縄出身の関取が誕生したらうれしい。今回を機に今後も交流したい」と話した。
(中川廣江通信員)