【ブラジル】挑戦者全員が合格 古典音楽コンクール


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ブラジル沖縄県人会主催の第32回琉球古典音楽コンクールが、4月15日午後、サンパウロの県人会館ホールで行われた。野村流音楽協会、野村流音楽保存会、琉球筝曲興陽会、琉球筝曲保存会の各ブラジル支部が協力。15人が新人賞、最高賞、優秀賞に挑戦したが、琴の部への応募者がなく、三線の部のみでのコンクールとなった。
 コンクールに先立って与儀昭雄県人会長が、移民100年の歴史の中で琉球古典音楽や芸能が果たしてきた役割を語り、関係者へ感謝の言葉を述べた。
 また知念直義実行委員長が出場者への激励の言葉を述べ、「古典音楽愛好者を増やし後継者を育てるために皆で努力しよう」と呼び掛けた。
 この後、喜友里智辰審査委員長が、出場者や審査委員への注意事項や審査規程を説明した。
 出場者は半数が女性で、ほとんどが琴の部ですでに最高賞を取り、再び三線の部に挑戦した人たち。今回は各部門とも応募者全員が合格という審査結果となった。
 審査結果発表までのアトラクションで、2006年度県費留学生(沖縄県立芸術大学)の新城エミさんが「船頭節」を披露し、見事な演奏と歌で聴衆を魅了した。
 各部門の1位入賞者は次の通り。(敬称略)
▽最高賞の部・新垣信光(暁節)
▽優秀賞の部・嘉数良子(仲村渠節)
▽新人賞の部・大嶺初枝(かぎやで風節)(与那嶺惠子通信員)