【ペルー】県人会新会長に親泊氏 「3、4世育成へ注力」


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ペルー沖縄県人会長に就任したフェルナンド親泊さん(前列左から3人目)と新役員=4月20日、リマ市のペルー沖縄県人会館

 ペルー沖縄県人会は4月20日夜、リマ市の県人会館・西銘順治大ホールで、新会長に決まったフェルナンド親泊さんと新役員の就任式を開いた。式には谷地房一日本領事、エルネスト土亀日系人協会会長、県人会顧問、各市町村人会代表ら多数の会員が出席した。

 就任式ではフアン島袋前会長が1年間の活動を振り返り、県人会活動に協力と支援を行った団体や個人に対し、謝辞を述べた。続いてミゲル久高選挙管理委員長が総会で親泊さんが全会一致で2007年度会長に決まったことなどを報告した。
 親泊新会長は「県人移住100年という長い歴史の中で先人たちが築きはぐくんできたウチナーンチュとしてのモットー、相互扶助、融和、協調精神を引き継ぎ、これからの県人会を背負って立つ3世、4世たちの育成に力を注いでいきたい」と抱負を語った。
 続いて土亀日系人協会会長の祝辞、谷地領事が激励のあいさつ、エンリケ真栄城顧問が乾杯の音頭で新会長ら全役員の新たな門出を祝った。
 親泊新会長は64歳。旧具志頭村系の2世で、父はコウセイさん、母はヨシさん。4人兄弟の末っ子としてリマ市に生まれた。サンマルティン大学中退後、益田会計事務所に勤務。その後、独立して会計事務所を立ち上げ現在に至っている。
 2000年度から会計担当として県人会活動を開始。6年間、会計担当を務め、06年度に副会長に就任した。県人会の台所を切り盛りし、昨年1月に開催された県人移住100周年祝典の会計担当も務め、県人会発展に貢献。その手腕が高く評価された。
 07年度新役員は次の通り。(敬称略)
 相談役・フアン島袋、会長・フェルナンド親泊、副会長・フェルナンド仲宗根、幹事長・ビクトル安里、会計・諸見里安政、企画部長・ルイス嵩原、渉外部長・アナ前園、運動部長・ミゲル小波津、広報部長・ダニエル勝連、事業部長・リカルド仲間、青年部長・ジミー新垣、監査役・上原良和、玉城正一、仲田幸弘、アウグスト池宮城、ミゲル久高。
(赤嶺光弘通信員)