安里君の詩題材「へいわってすてきだね」 絵本屋さん大賞1位


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「第7回MOE絵本屋さん大賞」の1位に選ばれ、クリスタル盾を贈呈された安里有生君(中央手前)と人気絵本作家の長谷川義史さん(右端)=19日、文京区の東京ドームホテル

 【東京】全国の絵本専門店・書店の児童書担当者1900人が選ぶ「第7回MOE絵本屋さん大賞」の1位に沖縄市美東小2年の安里有生(ゆうき)君の詩を絵本にした「へいわってすてきだね」(ブロンズ新社)が輝いた。第7回受賞作の発表と授賞式が19日、都内のホテルであり、タレントの豊田エリーさんが安里君と絵を担当した人気絵本作家の長谷川義史さんに盾を贈った。

 「MOE絵本屋さん大賞」は、白泉社が発行する絵本とキャラクターの特集誌「MOE」が全国の絵本専門店・書店の児童書担当者にアンケートを行い、最も支持された新刊絵本30冊を決定し、ランキング化する。
 授賞式で安里君は自身の詩を朗読。あいさつした長谷川さんは「絵本は時代を映すという。平和への危機感があるから、この本が注目されている」と指摘。その上で「優しい心から平和が生まれることを大人も安里君に教えてもらった。一人でも多くの人にこの本を届けたい」と語った。授賞式後、母、真弓さん(39)は「すごい作家と共に選ばれてうれしい」と喜んだ。
 安里君の詩は2013年度の「児童・生徒の平和メッセージ展」(県平和祈念資料館主催)詩部門で最優秀作に選ばれた。