塊状群体で国内最大 名蔵湾のコモンシコロサンゴ


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計測の結果、国内最大であることが分かった石垣島名蔵湾のコモンシコロサンゴ群体=2013年12月(サーフダイブ・インストラクター濱岡鉄矢さん提供)

 【石垣】環境省石垣自然保護官事務所と八重山ダイビング協会は21日、石垣島の西部にある名蔵湾で発見された大型のコモンシコロサンゴ群体が長さ約24メートル、幅約17メートル、高さ約10メートルの大きさで、計測された塊状のサンゴ群体の中で国内最大規模と発表した。

 県内では久米島や西表島で数百メートル規模のサンゴ群集が発見されているが、八重山ダイビング協会環境対策委員会の佐伯信雄委員長は「コモンシコロサンゴ群体で、さらに塊状のサンゴでも、この規模は他にない。計測したサンゴ群の中では国内で最も大きい」と説明した。
 同群体は山形で頂点の水深が約2~3メートル、最深部は約13メートルの緩やかな斜面に生息する。外周は約70メートル。八重山ダイビング協会が2010年のオニヒトデ駆除の際に発見。環境省石垣自然保護官事務所が専門業者に委託し昨年7~12月にかけて計測調査した。
英文へ→Largest coral clump in Japan discovered in Nagura Bay