透明で輝く海 絶景に息のむ 伊良部大橋、空から見学


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宮古島】1月31日に開通した伊良部大橋を空から眺めようと、宮古空港を発着する遊覧飛行ツアーが14日、催された。76人が参加し飛行機は満席となった。参加者たちは約1時間にわたり空の散歩を満喫した。

 飛行機は午後3時すぎに宮古空港を出発。多良間島や下地島、伊良部島を経由した後に、伊良部大橋を周回した。
 ミヤコブルーに輝く海に架かった大橋が視界に入ると、機内では歓声が上がった。参加者らはカメラを構えたり、子どもに「すごいね」などと声を掛けたりしながら雄大な景色を堪能していた。
 石原太朗君(12)は「いつもより飛行機が飛ぶ高度が低く、伊良部大橋や島を間近に見ることができた。大橋がとても長くてびっくりした」と感想を語った。
 架橋要請に関わった宮古島市伊良部商工会の大浦貞治会長は、家族ら13人と共に搭乗した。「孫たちが橋を見ながらはしゃいでいるのを見て、うれしくなった」と笑みをこぼした。空からは、橋を渡り、島を巡る自動車の流れも観察できた。「伊良部島に多くの人が訪れている。島が大きく発展していくと感じた」と思いを新たにした。
 ツアーはフジドリームエアラインズ(FDA)が小型ジェット機を運航し、沖縄ツーリスト(OTS)が一般向けに旅行商品として販売した。

ミヤコブルーの海に架かった伊良部大橋(奥は宮古島)
カメラなどを向けながら景色に見入る参加者ら=14日、FDA機内