【国頭】国頭村立安田小学校(盛本哲夫校長)で8日、2015年度入学式があり、仲村幸之芯君(6)1人が入学し、教職員や在校生、家族、地域住民らが温かく迎え入れた。
同校では2年ぶりの新入生で児童数は6人となった。仲村君は新6年の姉想子(ここ)さん(11)とともに山村留学生として仲間入り。元気よく自己紹介する仲村君に周りから大きな拍手が送られた。
仲村君は村内の辺土名幼稚園を卒園し、姉の想子さんは奥間小から転校した。母親の志麻さんが幼少のころ、国頭村や東村で過ごしたことから、沖縄市から1年半ほど前に移り住んだという。
式では担任の翁長真希子教諭と共に花道を歩き登場した仲村君。やや緊張した面持ちだったが、温かい拍手に表情は和らぎ、「好きな食べ物はジャガイモです」と大きな声であいさつした。
盛本校長は「1人の入学は少し寂しい気持ちがあると思うが、優しい先輩たちがいる。何でも相談して学校に早く慣れてほしい」と激励した。児童を代表して5年の菊田美音(みね)さん(10)が「都会と違い友達は少ないが、一人一人が主役になれる。浜遊びなど他ではできない経験もたくさんできる。周りにはヤンバルクイナやノグチゲラなどの貴重な生き物もいて、保護活動を行いながら自然と楽しく触れ合える」と地域の魅力を述べ、仲村君の入学を歓迎した。