「目標は世界一」 安村さん、タッチラグビーW杯へ挑戦


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タッチラグビーのワールドカップに日本代表として出場する安村光滋さん=14日、県総合運動公園

 県ラグビー協会理事長の安村光滋さん(48)がタッチラグビーの日本代表40歳以上の部に選出され、オーストラリアで開催される第8回ワールドカップ(4月29日~5月3日)に出場する。大会にはニュージーランドやイングランドなど強豪国が出場。安村さんは「目標は世界一だ」と強い決意を示した。

 タッチラグビーはタックルの代わりに相手に触れることで攻撃を食い止めることができる。6人制で、攻撃側と守備側に分かれて試合を行う。相手チームにトータル6回、触れられると攻守交代になる。通常のラグビーと同様に相手陣地へのトライで得点となるが、タックルやキックなどは認められない。
 安村さんは2年前にタッチラグビーと出合った。「スピードやパスのスキルが要求され、自分に向いていると思った」と魅力にとりつかれ、県外の大会に積極的に参加するようになった。2013年秋に日本代表候補に選ばれ、ことし3月に代表に選出された。一度は代表の選考から漏れたが、「オーストラリアで走っているイメージを持って練習していた」と目標を諦めずに挑戦を続けていた。
 代表メンバーには経験豊富な選手も多く「外国のチームとも勝負できる」と自信を持っている。スピードが武器の安村さんは「1対1の勝負をやってみたい」と外国選手との対戦を楽しみにしている様子だ。現在はトレーナーの八幡武人さんから指導を受けており「いい練習ができている」と手応えをつかんでいる。
 「丈夫な体で生んでくれた親と、いつも支えてくれる家族に感謝したい」と周囲のサポートを背に受けながら世界に挑む。「向こう(オーストラリア)に行ってどれだけできるかが勝負だ」とW杯の舞台を見詰めて闘志を燃やした。(平安太一)