ジュゴンのぼり、大空を泳ぐ 名護・大浦パーク


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
風にはためくジュゴンのぼり=2日、名護市大浦のわんさか大浦パーク

 【名護】5日のこどもの日に向け、名護市大浦のわんさか大浦パークではこいのぼりと並んで、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のジュゴンを模した「ジュゴンのぼり」5匹が泳いでいる。

 同市の大浦湾でエコツーリズムに取り組む「じゅごんの里」と環境調査団体「北限のジュゴン調査チーム・ザン」が2日、環境保護の大切さを広めようと初めてのぼりを制作し、地域の子どもたちも参加した。のぼりは体長約1・5メートル。6日まで掲揚される予定だ。名護市瀬嵩に住む渡具知智佳子さん(53)は「のぼりのように本物のジュゴンが思い切り泳げる日が来てほしい。毎年続けて県内各地に広めたい」と話した。
 「じゅごんの里」などは、成獣の雄のジュゴンが生息するとされる名護市嘉陽の浜で「ジュゴンの棲(す)む海観察」も実施した。水中眼鏡や箱眼鏡で海をのぞき込んだ子どもたちは、エビや魚を発見して興奮した様子で声を上げた。ジュゴンの食草も紹介された。