変身、アカガシラサギ 赤、紫の夏羽鮮やかに


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 【北大東】北大東島では珍しいアカガシラサギが越冬のため飛来し、4月12日に島の中央に位置する字中野の集水池で確認された。さらに5月24日、美しく夏羽に変わったアカガシラサギが字南の東地区貯水池付近で観察された。

 北大東村誌の編集に携わる城間盛男さんは「島では珍しい鳥で、迷鳥の類い。島の自然(動植物の生態系等)について調べを進める中で発見し、撮影することができた」と話している。
 アカガシラサギはコウノトリ目サギ科の野鳥で、中国東部から東南アジアにかけて分布し、越冬のため主に南西諸島に少数飛来する。県内でもまれに冬鳥として渡来し、各地の水田や河川、沼地で確認されている。
 冬羽は頭から頸部は茶褐色だが、夏羽は頭部から首にかけて赤褐色で、背面が紫色を帯びた褐色に変わる。
(上地順子通信員)

<夏羽に変身>字南の東地区貯水池付近で確認されたアカガシラサギ=5月24日(城間盛男さん撮影)
字中野の集水池で採餌をするアカガシラサギ=4月12日(城間盛男さん撮影)