投げ決まり「よっしゃ」 辺野古で伝統の角力


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<辺野古角力大会>角力に取り組む子どもたち=5月30日、名護市辺野古

 【名護】名護市辺野古区の伝統行事「辺野古角力大会」が5月30日、辺野古の前ヌ浜特設会場で開かれた。区民らが多く集まり、子どもから大人まで、白熱した角力の取組を存分に楽しんだ。

 辺野古区の角力は沖縄角力で、毎年、アブシバレーの時期に行われる。飯田昭弘商工会長は「昔から力比べで行われた行事。長い歴史がある」と説明した。
 大会には小中学生から一般まで参加した。米軍キャンプ・シュワブの米兵も試合に参加し、盛り上がった。元気いっぱいの子どもたち同士の対戦では、観客がカメラを片手に熱心に応援。相手に負けじと一生懸命に取り組む姿に、客席には笑顔が広がった。
 小学1、2年生の部で優勝した宮城瑠一君(6)は「(相手が)強かったので(試合中は)何も考えられなかった。自分の投げが決まって、よっしゃと思った」と少しはにかみながら話した。