梅雨の名護岳 ほのかに光る シイノトモシビタケ群生


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やんばる山中で幻想的な光を放つ「シイノトモシビタケ」=5月28日、名護市(細沼徹さん提供)

 やんばるの山中で光るキノコ「シイノトモシビタケ」(クヌギタケ属)が幻想的な光を放っている。細沼徹さん(34)=本部町=が県立名護青少年の家がある名護市の名護岳で撮影した。

高さが2センチほどの小さな個体が40本ほど群生している。
 名護青少年の家によると、キノコはイタジイの倒木に生える。県内では、梅雨の時期や秋口に雨が数日続いて湿度が高い条件下で、比較的涼しい日に発生する。県内では国頭村などでも見つかる。
 発光生物を研究する名古屋大学大学院の大場裕一助教によると、紀伊半島や九州、伊豆諸島の八丈島などでも見つかる。光る仕組みや理由はまだはっきり分かっていない。
 細沼さんは「こんなに身近に見られるとは思っていなかった。幻想的な世界が広がっているのが見られてうれしい」と話した。
英文へ→Glowing mushrooms in the forest of Yamabaru during rainy season