【北中城】北中城中学校女子ソフトボール部で22年間、コーチを務めた辺土名和美さん(60)の“サプライズ還暦祝い”が6日、同村の熱田公民館で開かれた。同中女子ソフト部の全国制覇や九州大会での5連覇など、数々の功績に貢献した辺土名さん。1970年から85年生まれの同部OGらが企画した。
辺土名さんは「たくさんの娘がいるようでうれしい」と顔をほころばせた。
辺土名さんは北中城中学校女子ソフトボール部の創立時から22年間、外部コーチとして指導に携わった。サプライズ還暦祝いは辺土名さんの息子を通して「家族の食事会に行こうか」とだけ伝えていたという。
辺土名さんが熱田公民館のドアを開けた瞬間、会場からは「ハッピーバースデー、和美」の歌声が響き、迎え入れられた。
辺土名さんがコーチを務めるきっかけは、地元農協の広報として女子ソフト部立ち上げの取材に訪れたことだった。「手伝うだけのつもりが気付いたら20年以上もコーチをしていた」。辺土名さんは笑いながら振り返る。創立時のキャプテンを務めた喜舎場和代さん(45)は「30年ぶりの再会だが、コーチの顔は変わらない。道具も寄付でユニホームも体育着だった当時を今でも覚えている」と話した。
辺土名さんには、コーチ在任時の写真と寄せ書きがしたためられた額縁が贈られた。