具志堅氏、国際ボクシング殿堂入り 「沖縄あったから」


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パレードで沿道からの「ヨーコーコール」に手を上挙げて応える国際ボクシング殿堂入りを果たした具志堅用高さんと家族=14日、米ニューヨーク州カナストータ(問山栄恵撮影)

 【ニューヨーク州カナストータ=問山栄恵本紙ワシントン特派員】WBAライトフライ級で13戦連続世界王座防衛の日本記録を持つ具志堅用高氏(59)が国際ボクシング殿堂入りを果たし、米ニューヨーク州カナストータで14日、授賞式が行われた。

駆け付けた大勢の観衆を前に、具志堅氏は英語で「この素晴らしい日を決して忘れない」と強調。続けて日本語で「素晴らしいチャンピオンと同じ殿堂入りし、仲間になれたことは大変うれしい」と喜びを語った。
 具志堅氏は1976年に世界ライトフライ級王座に就き、防衛に失敗した81年3月の試合を最後に引退した。
 授賞式には妻の香澄さん(58)、息子の用輔さん(33)、娘の麻衣さん(30)、孫の栞菜ちゃん(3)ら家族も駆け付けた。
 授賞式ではこれまでの功績が紹介され、記念の指輪が贈られた。殿堂近くの市街地で行われたパレードでは、オープンカーに乗って声援に手を振って応えた。
 式典後、具志堅氏は「本当に、ボクシングをやってきて良かった。ここに来て、ボクシングの素晴らしさを感じた」と記者団に述べた。同時に「沖縄があったから自分があるし、沖縄のために勝ち続けてきた。後輩たちも、どんどん世界に羽ばたいてほしい」と県民への感謝と後輩にエールを送った。
 国際ボクシング殿堂の対象者は選手、関係者やジャーナリストで、今回を含め423人が選ばれている。