【糸満】アフリカ南部・ジンバブエの音楽学校「ジャナグルアートセンター」の生徒らでつくる民族音楽・ダンスグループ「ジャナグル」が17日、糸満市立糸満小学校(徳村政宜校長)で、伝統的なダンスや民族音楽を児童らに披露した。
同校設立に関わった高橋朋子さん(62)が、英国から独立した1980年まで内戦が続いた国内の状況を紹介し、民族音楽を自由に演奏できる平和な世の中の尊さを教えた。
高橋さんは「戦時中は伝統的な音楽の演奏が禁じられた。戦争は音楽や子どもたちの可能性を狭めてしまう」と強調。「今もまだ国の力が弱いが、戦時中に比べたら夢のよう。(戦争をしないよう)自分の国がどうなっていくのか、ちゃんと見つめることが大事」と語った。
「ジャナグル」のメンバーは、スプーン状のキーをはじいて音を出す「ンビラ」、カボチャでできたマラカスの「ホショ」、太鼓の「ンゴマ」などの伝統楽器や、ダチョウの羽根の帽子、羊毛でできた腰みのを紹介。軽やかで明るいステップで、祝いの歌や雨乞いの歌に合わせて踊った。
最後は糸満小児童もメンバーと共に踊った。上原風哉君(6年)は「ンビラの音はピアノのようにきれいだった。メンバーの笑顔がすてきだった」と目を輝かせた。
「ジャナグル」は17日に米須小、18日に西崎小でも公演を行った。
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