【フランス】島袋ツヨシさんが連覇 上地流「形」の全国大会


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上地流空手道の全国選手権大会に出場した選手、関係者ら

 フランス空手道連盟は5月20日、パリ14区のエリザベット体育館で上地流空手道の「形」の全国選手権大会を開催した。大会には小学生から成人までの男女85人の選手が勝敗を競った。成人男子の部は県系2世の島袋ツヨシ(29)さんが優勝し、昨年に続き2連覇を達成した。
 大会は、連盟に対する浦添市出身の島袋幸信師範(65)や嘉手納町出身の高安武美師範(57)らの積極的な働き掛けで実現。昨年に続き2回目の開催となった。会場には子どもたちの父母や在仏沖縄県人の姿も多く見られ、選手たちを励ます大きな声援や拍手が響いていた。
 大会前日の19日には公開セミナーが開催され、島袋師範と高安師範が上地流の技や鍛錬の特徴、形の特徴などを紹介した。受講生からは「可能な限りこのようなセミナーに参加して空手の熟練度を深めたい」との声も出るなど好評だった。
 来年5月には「形」に加え、上地流独自の試合規定で「組手」の大会を開催する準備を進めている。島袋、高安両師範は、「フランスの上地流はこれからますます発展する」と意気込みを語っていた。
 (与那嶺佐和子通信員)