【アルゼンチン】伊野波瞳子さん送別会、盛大に 県人会と本部町人会


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6月末の契約が終わる伊野波瞳子さん(右手前)の送別会=2日、ブエノスアイレスの在亜沖縄県人連合会館

 在亜沖縄県人連合会(米須清文会長)は2日、ブエノスアイレス市の沖県連会館で、国際協力事業団(JICA)の文化コーディネーターボランティアとして派遣されている伊野波瞳子さんの送別会を開催した。送別会は本部町人会と共催で行われ、各界の代表者をはじめ180人が出席し、にぎわった。

 伊野波さんは、2年間の契約で一昨年の6月に採用され、任期は今月まで。送別会で米須清文会長は「伊野波さんのおかげで、沖県連の文化面での活動がこれまでにない高まりを見せた。お別れするのは大変残念」とあいさつ。続いて喜納政昭本部町人会長が「伊野波さんは本部町人会の誇りだ」と笑顔で述べた。
 本部町人会の大先輩の饒平名知秀さんの音頭で乾杯した後、アサード(焼き肉)に舌鼓を打ちながら歓談した。
 伊野波さんは「2年間という実に短い期間ではありましたが、大学を卒業してすぐだったので専門部門だけでなく、社会生活まで親切に教えていただき、何とお礼申し上げてよいのやら、その言葉も知りません」と話し、深々と頭を下げた。
 日本政府の財政の厳しさから、JICAのボランティア派遣が減らされるなど影響を受けており、各国の日系移住者たちも困っている。
 (新垣善太郎通信員)