【フランス】公園に三線の音響く 県人会恒例ピクニック


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会員らが料理を持ち寄り近況を報告し合ったフランス県人会のピクニック=10日、パリ東部、ベルシー公園

 フランス沖縄県人会(大城洋子会長)恒例のピクニックが10日、パリ東部にあるベルシー公園で開かれた。前日までの悪天候で開催が心配されたが、当日は青空が広がる穏やかな天気となった。集まった人たちは、ちらしずしや煮物、ケーキ、ワインなど、和洋折衷の手料理を持ち寄り、互いに近況報告をしながら久々に会う仲間たちとのひとときを楽しんだ。

 ピクニックでは父親が宮古島市出身という新城ゆかりさんが三線を演奏。音色が公園内に響きわたると、周囲でピクニックを楽しんでいたフランス人たちの注目を浴び、「演奏をしてほしい」とリクエストをする人たちもいた。
 情報誌「ボンズール」の在仏県人会を紹介するコーナーに今回、沖縄県人会が取り上げられることになり、記者が同行取材していた。大城会長は、フランス沖縄県人会の在り方や沖縄の文化などについて説明した。
 ベルシー公園があるベルシー地区は、60年代までワインの貯蔵庫が並ぶ倉庫街だったが、現在は、レストランやブティック、映画館などが立ち並び、家族連れやパリっ子たちに人気のスポットとなっている。ピクニックは一昨年からベルシー公園で開催されている。
(与那嶺佐和子通信員)