陸上競技の第70回九州選手権大会が21日、県総合運動公園陸上競技場で開幕し、女子やり投げで當間汐織(久米島高―九州共立大)が51メートル80を投げ、2連覇を達成した。男子ジュニア走り幅跳びの津波響樹(那覇西高)は7メートル55(追い風参考)で1位だった。
同円盤投げの宮里盛斗(那覇西高)は40メートル33で優勝した。男子走り幅跳びの小森翔(名桜AC)、同ハンマー投げの大嶺権也(名桜大)、女子ハンマー投げの知念春乃(那覇西高―九州共立大―日本体育施設)は2位に入った。
◆當間、両親の眼前で成長証明
両親が見守る中、故郷・沖縄で當間汐織(久米島高―九州共立大)が女子やり投げ連覇を果たし、成長した姿を見せた。持病の腰痛と戦いながらもコンスタントに51メートル台を記録し、危なげなく勝利。「2連覇は最低限の目標だった。手応えが良くない中で投げられたのは大きい」と冷静に振り返った。
リズミカルな助走から全身を大きく使ったダイナミックな投てきを繰り出し、他の追随を許さなかった。
腰を気にしてうまくいかない場面もあったが、観客席の父・勉さん(52)から「腰のことは考えすぎず投げなさい」と声を掛けられ「楽しむことができた」という。
7月に出したベスト55メートル90には及ばなかったが「51メートルまで伸ばせたのはよかった」とほっとした表情を浮かべた。
昨春、大学に進学。アジアジュニア優勝、世界ジュニア9位など華々しく活躍した一方、夏以降は調子を崩し、記録を思うように伸ばせなかった。「メンタル面の弱さがあった。自分への期待がプレッシャーになっていた」という。
試練の1年を乗り越え、迎えた2年目。冬場のトレーニングを乗り越え、心も体も一回り大きくなった。
19歳のホープは目標に掲げる東京五輪に向かってさらなる成長曲線を描く。
(荒井良平)
◆30歳以上日本新突破 男子400リレー NEXTONE
男子400メートルリレー予選でNEXTONE(ネクスト・ワン)が41秒96で30歳以上の日本記録を樹立し、22日の決勝に駒を進めた。
メンバーは1走・新垣隆仁(30)、2走・山内昌也(37)、3走・金城研(36)、4走・譜久里武(44)。
今大会、初めてメンバー入りした新垣は「先輩たちからいい刺激をもらっている」と話した。山内は「バトンパスの精度を上げればもっとタイムは伸ばせる。決勝でさらに記録を更新したい」と意気込んだ。
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