繁栄願いミチサネー 波照間島でムシャーマ


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波照間島最大の行事「ムシャーマ」のミチサネーで登場したミルク=27日、竹富町波照間島

 【波照間島=竹富】旧盆中日の27日、竹富町波照間島では豊作や豊漁、子孫繁栄などを願う伝統行事「ムシャーマ」が行われた。住民や島出身者が集落ごとのミチサネー(仮装行列)で公民館広場に登場し、さまざまな演舞を奉納して祖先を供養するとともに島の発展を祈願した。

 ミチサネーは西、東、前の集落順にミルクや獅子舞などが行列をつくり公民館に集結。14年ぶりとなる「玉踊り」など奉納演舞を次々と披露し、島最大の年中行事を盛り上げた。各集落の演舞の後、最後に獅子舞で奉納を締めくくった。
 東迎一博公民館長は「台風15号が心配だったが、先人から受け継ぐ最大の行事が無事できて良かった。祖先に島の繁栄を願いたい」と話した。