【ペルー】県系11年ぶり受章に沸く エンリケ真栄城氏


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大使公邸での叙勲伝達式に臨んだ(右から)石田仁宏在ペルー日本国特命全権大使、エンリケ真栄城氏、ロサ夫人、福田進公使兼総領事=13日、リマ市

 旭日双光章を受章したエンリケ真栄城氏(70)=那覇市系2世=に対する勲章と勲記の伝達式が13日、リマ市内の日本大使公邸で行われた。県系人の叙勲受章は1996年に故・小波津美代子・エレーナさん以来11年ぶりの栄誉に地元ペルーの県系人は大いに沸き立っている。石田仁宏在ペルー日本国特命全権大使、エルネスト土亀ペルー日系人協会会長、フェルナンド親泊ペルー沖縄県人会会長、照屋憲昭ペルー叙勲者協会会長ら多数の関係者が出席した。

 夫人のロサさんとともに伝達式に臨んだエンリケ真栄城氏は、今回の叙勲に「これもひとえに、日ごろ支援協力をいただいた日系社会の皆さまをはじめ家族の協力のおかげであり、これを機に、日系社会発展のため、微力ながらも尚一層の努力と決意を新たにしております」と緊張した面持ちで受章の喜びを語った。
 エンリケ真栄城氏は父のゲンジ(那覇市首里出身)さんと母のウシさんの5人きょうだいの末っ子として36年リマ市に生まれる。国立サンマルコス大学商経学部を卒業後、友人らと会計事務所を立ち上げ、日系人団体の活動にもかかわってきた。
 これまで、日系人の中枢機関であるペルー日系人協会会長をはじめペルー沖縄県人会会長、県人移住100周年記念祝典実行委員長など各団体の役員として活躍、その手腕は日系人社会の間でも高く評価されている。
(赤嶺光弘通信員)