困窮世帯への給油券支給、半数が未申請 県が手続き呼び掛け


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<困窮世帯に給油券>今月末に申請が終了するゆいまーるガソリン券とPRポスター

 県が初めて実施した困窮世帯に給油券5千円分を支給する「ゆいまーるガソリン券」の申請が10月末で終了する。全国初の取り組みとして注目度も高いが、対象世帯2万9千世帯のうち、1日現在で申請しているのは1万5579世帯と約半数にとどまる。県子ども生活福祉部消費・くらし安全課は「役所に出向く必要もなく、自分の車を所有していなくても申請できる。ぜひ手続きをしてほしい」と呼び掛けている。

 対象は児童扶養手当か特別児童扶養手当、または母子および父子家庭等医療助成のいずれかを受給している世帯。交付は1世帯1回限り。対象世帯には7月中に申請書が郵送されている。申請書類を郵送で返すとガソリン券が届けられる。ガソリン券は来年1月末まで、県内330の給油所で利用できる。8月中に1300万円分が利用されたという。
 担当者によると、個人情報保護のため申請書の封筒をあえて無地にした。その結果「気が付かなかった」などの声が上がっているという。課は「県のホームページから印刷するか、近くの社会福祉協議会などにも申請書がある」と話し、期間内の申請を呼び掛けている。
 問い合わせは事務局(電話)098(993)1074。