【ブラジル】WUBアルゼンチンの共進貿易、関係者らブラジル進出祝う


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共進貿易設立パーティーであいさつする屋宜社長

 WUBアルゼンチン支部会員が出資し設立した共進貿易(屋宜宣太郎社長)のブラジル進出を祝う「共進貿易伯国進出、日南貿易設立披露記念パーティー」が6日、サンパウロにあるレストラン万里で開かれた。同社はブラジル・サンパウロ市への支社進出を昨年3月ごろ市に申請していたが、このほど受理された。支社名は「日南貿易」。
 支社設立パーティーには、同社の役員関係者や与那嶺真次WUB会長、与儀昭雄ブラジル沖縄県人会会長ら両団体3役、高木ラウル・ニッケイ新聞社社長など13人が出席し、設立を祝った。
 席上、屋宜社長は「私がここまで来られたのもWUBとウチナーンチュ大会のおかげ。ウチナーンチュは組織としてでなく、人と人とのチムグクル(肝心)ですぐ友人になれるからだ」と県人同士の信頼関係を絶賛した。
 与那嶺WUB会長は「進出、本当におめでとう。われわれのユイマールを持ってすれば日南貿易は必ず成功する」と進出を喜んだ。
 与儀県人会会長は「WUBビジネスによるブラジルでの会社設立は初めて。来年はアルゼンチン、ブラジル両国の移民100周年を迎える。ますますの発展と日南、ブラジル・アルゼンチン両国の成功を祈りたい」と祝辞を述べた。
 共進貿易はワインなどさまざまな商品を取り扱っているが、サンパウロではニンニクの輸入から始めるという。
 屋宜社長は、ブラジルワインをアルゼンチンのスーパーに持参し、試飲させたことを報告。「まずブラジル、アルゼンチン人の味覚が違うことを学ばなければならない」と説明。「ブラジルの魅力は1億8千万の市場。アルゼンチンにはわれわれの本社がある。ブラジルにないものはアルゼンチンから、アルゼンチンにないものはブラジルから取り入れる。それが共進、日南の強み」と、相互交易の経営展開の強みを強調した。
(上間優年通信員)